先日、「現実を書き換える心の量子プログラミング ~トランサーフィン~ 現実を操る量子的アプローチ」という本を読んでみました。
この本は、自己啓発的な内容を含みながらも、量子物理学的視点を取り入れた独特のアプローチを提案したものです。オリジナルのトランサーフィン本は現在はプレミアがついて高額ですが、Kindleで読めるこちらは概要が分かりやすくまとめられておりスムーズに読むことができます。
この記事では、本書の内容を自身の解釈も加えながら解説し、トランサーフィンの実践方法や考え方のポイントも深堀りしています。
最後まで読むと人生の攻略法がわかるかも!?
ぜひ、最後までお読みください。
トランサーフィンとは?
トランサーフィンは、ロシアの量子物理学者ヴァジム・ゼランド氏によって提唱された概念です。
人生にはさまざまな選択肢があり、その中から自分の意思や意図をもって選択をすることで自らが望む現実を引き寄せることが可能という考えから成り立っています。つまり、「現実は心のあり方次第で変えられる」というのです。
本書は、このトランサーフィンのエッセンスを分かりやすくまとめた内容となっています。
キーとなる考え方
この章ではより深くトランサーフィンという考え方について解説しています。
思考が現実を作る
本書の中心的なメッセージは「私たちの思考は現実を形作る力を持っている」というものです。具体的には、ポジティブな思考を持てばポジティブな現実が、ネガティブな思考を持てばネガティブな現実が引き起こされるといった感じです。
例えば、毎日毎日ネガティブなニュースを真に受け、世間に対して敵対心を持っていると周囲の状況や人も自身に対して敵対してくるといった具合です。
言われてみればなんとなくわかりますよね?
毎日世間に対する愚痴を言っている人がいたら誰だってその人のことを犬猿してしまうでしょう。逆に毎日明るく前向きな人がいたとしたら、その人は多くの人に囲まれて幸せそうにしているのではないでしょうか?
思考が現実を作るというのは、何もスピリチュアルな話だけでなく、客観的に見るとこういった状況のことを指すのだと思います。
振り子の法則
振り子の法則とは、物事に対する人々の過剰な反応によってエネルギーが増幅される現象を指します。
振り子はエネルギーを餌にしてどんどん振り幅が大きくなっていきます。
例えば、SNS上で起こる意見の対立や感情的な反応がその現象をさらにエスカレートさせる例として挙げられます。2024年アメリカの大統領選挙なんかを見ていてもそうですが、人々の反応は日を追うごとにどんどん大きくなっていきました。ある意味、もの凄く盛り上がったとも言えるのですが、普段の状況から考えると少し過剰ともいえます。右にも左にも大きく振り子が揺れた。そんな大統領選挙だったのではないでしょうか?
本書では、「振り子に振り回されないこと」が重要だと強調されています。
情報は情報として取り入れる必要はあるが、それに過剰に反応しないことが推奨されています。
実践のポイント:トランサーフィンを日常に取り入れる方法
この章ではトランサーフィンの概念を用い、日常を上手く乗りこなす方法について解説しています。
冷静な視点を保つ
トランサーフィンでは、外部の出来事に対して感情的に反応しないことが大切です。
たとえば、職場でトラブルが起きた場合、冷静な姿勢を維持し過剰に悩んだり心配したりしないということです。過剰に悩んだり心配することで事態はどんどん悪い方向へ進んでしまいます。振り子はあなたのエネルギーを餌にしてどんどん振れ幅を増幅していくのです。
「流れに逆らわず、冷静に対処する」ことで、状況をより良い方向へ導くことができると解説されています。
理想の自分をイメージする
具体的な行動に移る前に、なりたい自分を明確にイメージすることが重要です。
この際、「目標に執着しすぎない」ことがポイントにまります。執着が過剰になると、それが振り子のエネルギーとなり、逆に理想の実現を妨げる原因になるのです。
なりたい自分を明確にイメージできたら、そのことは忘れて波に乗るように日々を過ごすことでなりたいイメージに近づくことができるとされています。
「波に乗る」感覚を身につける
トランサーフィンの名の通り、理想とする現実を実現する過程は「サーフィン」に例えられます。
海岸にたどり着く(目標を達成する)ためには、波(状況の流れ)に乗る必要があり、波に逆らったり力みすぎたりせず、リラックスして流れを受け入れることが大切です。
振り子の法則を日常生活に活かす
本書が提唱する振り子の法則は、私たちの日常生活にも適用できます。以下に、その具体例を挙げます。
SNSでの論争に参加しない
SNS上では常にさまざまな話題を目にすることができ、とても面白いですが、トランサーフィンを実践するには過度に論争に参加しないということも大切です。
たとえば、Xでしばしば見かけるデート代論争(男性が奢るべきか、女性も負担すべきかなど)が巻き起こった場合を考えてみましょう。デート代は男性が奢るべきという意見や女性も負担すべきという意見、はたまたまったく違った意見なども見受けられますが、これらの意見に感情的に反応することで振り子のエネルギーが増幅します。そして論争に参加することで自分もその振り子に巻き込まれ、エネルギーを奪われてしまうのです。
エネルギーを奪われた振り子は波に飲まれ、いずれ静止してしまいます。これに対し、「静観する」「議論を受け流す」ことで、自分自身のエネルギーを守ることができます。
職場の人間関係における冷静さ
たとえば、職場内の派閥同士が激しくやりあう事があったとしても、自分自身はそこに加担してはいけません。どちらかの陣営に加担し、激しくやりあってしまうと、どちらかが勝った場合に自分のエネルギーは勝ったほうのエネルギーに吸収されてしまいます。また、振り子自身もあなたのエネルギーを吸収し、どんどん増幅してしまうので、より激しい衝突へと発展していくでしょう。
この場合、派閥争いには参加せず、冷静に状況を観察し淡々と自分の仕事をすることが大切です。
トランサーフィンのメリットと注意点
メリット
自己肯定感の向上
トランサーフィンを利用しながら理想の自分をイメージし、それに向かって行動することで自己肯定感が自然と高まります。気づいたら理想の自分になっていたなんてこともあるかもしれません。
ストレスの軽減
周囲の出来事に振り回されず、冷静に受け入れる姿勢を養うことで、ストレスが減少します。
エネルギーを奪われることがないので、常に自分のエネルギーを自分のために使うことができます。
注意点
ここではこの記事をお読みいただくにあたっての注意点について解説しています。
スピリチュアル的要素への抵抗感
本書には一部の読者には、「怪しい」と感じられるスピリチュアル的な要素が含まれるます。そのため、全てを受け入れるのではなく、自分にとって納得のいく部分を取り入れ、活用されることをおすすめします。
本書を読んだ感想と総評
本書は「自己啓発書」としても、「スピリチュアル指南書」としても楽しめる一冊です。一部の内容には疑問を抱く読者もいるかもしれませんが、基本的な考え方は現実的で実践しやすいものが多いです。
特に、「感情的な反応を避ける」「理想の自分をイメージする」などのポイントは、多くの人にとって有益なアドバイスなのではないでしょうか。
終わりに
「現実を書き換える心の量子プログラミング ~トランサーフィン~」は、短時間で読めるだけでなく、日常に応用できる実践的な知識が詰まった本です。「現実を変えたい」「目標を達成したい」という方にはぜひ一読をおすすめします。
Kindleで無料で手に入るので、気軽に読んでみてはいかがでしょうか?
きっと、新しい発見があるはずです!