AIのシンギュラリティはいつ起こる?2045年問題?未来の技術革新と影響

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AI技術の進化とともに、「シンギュラリティ(技術的特異点)」が現実に近づいています。これは、AIが人間の知能を超える瞬間を指し、社会に大きな変革をもたらすと予測されています。

本記事では、シンギュラリティの概念や、それがもたらす可能性のある変化について孫正義氏やイーロン・マスク氏の話も交えて詳しく解説します。

また、2045年問題や労働市場への影響、さらにはベーシックインカムや人間の生活スタイルの変化に至るまで、AI時代の到来がどのように私たちの未来を形作るのかについても考察します。

AIによるシンギュラリティって何!?

冒頭でも少し触れましたが、AIが登場して依頼、シンギュラリティが訪れると予測されています。
シンギュラリティとは、技術的特異点のことを指し、Wikipediaによると、

「自律的に作動する優れた機械的知性が一度でも創造されると、機械的知性が自らバージョンアップを繰り返し、人間の想像力を超えるほど優秀な知性(スーパーインテリジェンス)が誕生するという技術哲学的な主張である。」

Wikipedia

とされています。

少しわかりにくいですが、要約すると、AIなどの技術が人間の知能を上回る時点という意味です。
ここ最近のAIに関する進歩は目を見張るものがあり、既に人間を上回っている部分もあると感じています。

AIによるシンギュラリティはいつ起こる?

少し怖いような気もするシンギュラリティですが、いったいいつ頃起こり得るのでしょうか?

シンギュラリティは2045年に起こると言われていたり、2030年には起こると言われていたりとさまざまな説がありますが、2024年現在から50年もしないうちに起こるというのが定説のようです。

AIの世界的権威といわれているレイ・カーツワイル氏は、2045年にはシンギュラリティが到来すると予測しており、シンギュラリティ到達により「2045年問題」が起こるとしています。

イーロン・マスクも2023年4月にXで、

「シンギュラリティは近い。」

とツイート。

OpenAIの設立者でもあるイーロン・マスクが言うとさらに現実味が増してきました。

シンギュラリティが2030年に起こるとしても2045年に起こるとしても、この記事を読んでいる人はレイ・カーツワイル氏の主張する「2045年問題」を経験することになるのではないでしょうか。

ではいったい、シンギュラリティが起こることで何が問題になるのでしょうか?

AIによる2045年問題で起こりうること

2015年に発表された野村総合研究所「News Release」によると、2015年時点で、今ある職業がAIやロボットに代替できる確率として、

「10~20年後に、日本の労働人口の約49%が就いている職業において、それらに代替することが可能」

野村総合研究所「News Release」

と予測しています。

2015年から10~20年後なので、2025年~2035年頃には約49%の職業がAIやロボットに代替できるようになるということです。

2025年というと来年ですが、本当にあと数年もしないうちに今ある仕事の半分程度がAIやロボットに代替されるとしたらどうでしょうか?

きっと、私達の生活や社会構造に大きな影響をおよぼすことでしょう。

生活スタイルの変化・ベーシックインカムの導入

私達の仕事がAIやロボットで代替された場合、多くの人が失業するといわれています。
ある意味、多くの人が労働から解放されるということでもあります。

仕事がなくなった場合、人々はどのようにして生活をしていくのでしょうか?
シンギュラリティの予測とともに世界中でベーシックインカムに対する議論も活発になっています。

ベーシックインカムとは全ての国民が、生活に必要な最低限のお金を国からもらえるという制度です。

理論上は、「ベーシックインカムによって国民は最低限生活が保障され、仕事がなくて明日食べるものに困るという人がいなる。人々はAIやロボットにより労働から解放される。」といわれています。

ベーシックインカム導入までにはさまざまなハードルがありそうなので、実際に導入されるかどうかは不明ですが、シンギュラリティによって人々の生活スタイルが変わるのは確かでしょう。

ちなみにイーロン・マスクはベーシックインカムに賛成みたいですね。 

「念のため言っておきますが、私はユニバーサルベーシックインカムに賛成です」

永遠の命?

イーロンマスクが人の脳にチップを埋め込み脳とコンピューターをつなげる技術を進めるなど、昨今の科学技術の発達は目まぐるしいものがあります。

AIの発達により人体の構造を全て解明する日もそう遠くなく、臓器すらも代替できる可能性があるといわれています。

また、脳内の情報をインストールすることで永遠の命を手に入れることができるかもしれないといったSF映画のようなビックリ話まであるそうです。

生活の変化だけでなく、シンギュラリティによって人間の肉体的、精神的変化も訪れるのかもしれません。

ソフトバンク孫正義の見解

ソフトバンクの孫さんによると、「AIの知能が10年以内に全人類の叡智の10倍(人間と猿の知能ぐらいの差)になり、20年後には10,000万倍(人間と金魚ぐらいの差)」になるのだとか。(参考:以下youtube)

20年後には自分が金魚でAIが人間みたいな感じということでしょうか?

正直なところ、想像ができません。

もしシンギュラリティが起こり、AIの知能が全人類の叡智の10,000万倍になってしまったら、AIは魔法使や神様のような存在になってしまうのではないでしょうか。

想像するとなかなか怖いものがありますが、孫さんはシンギュラリティが起こることに対して楽観的で、

AIの進歩によって、難病で亡くなる人が激減する。
自動運転になり、人間が運転をするより事故が激減する。
人間が地球環境を破壊している所をAIが行動を変えるようアドバイスする。
■食料に困らなくなる。


など様々な問題が解決されると解説しています。

まとめ

シンギュラリティが起こらないという人もいるようですが、個人的にはシンギュラリティが起こるこの流れはもう止められないのではないかと思っています。

現に、ものすごいスピードで技術が発展していて、AIで恐ろしいほどリアルな画像が生成できたりと、日々、驚くばかりです。

数年前の私は完全にAIに拒否反応というか懐疑的な目を向けていたのですが、慣れというものは怖いもので、AIの存在が身近に感じるられるようになると、意外と受け入れている自分がいます。

AIによってかなりコストが抑えられたり便利な部分も多いです。

でも、やっぱり、心配な部分もあります。

例えばChat GPTは日々自己学習をしていますが、Chat GPTを使う人の性格が偏っていた場合に、Chat GPTは少し偏った考え方になることはないのでしょうか?

その懸念を解消するためにはAIに倫理観を持たせることが差し迫った課題のように思えます。

また、動画の中で孫さんが、日本はAI関連の話に遅れを取っているという話をされてましたが、確かに日本にいるとAIを使う機会も少なければAIについて学ぶ機会も少ないです。

世の中の変化に取り残されないためにも私達もAIに触れて慣れていく必要があると感じました。

ただし、人間らしさも忘れずに人々が幸せになるような世界が来ることを願っています。

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