先ほどネットニュースを見ていたら、ポンジスキームが話題になっていました。
少し気になったので、ネットでいろいろと検索してみることに。
この記事ではポンジスキームの詳細や過去の事例、おいしい話が来た時にどのようにして考えれば詐欺に遭わないのかを解説しています。
ぜひ、最後までお読みください。
ポンジスキームって何?
ポンジスキームについてインターネットを検索していると、どうやら、日本の利殖勧誘事件の中で一番多いのがポンジスキームのようです。(利殖勧誘事件に関する詳細はこちら。)
下記の図は警視庁が公表しているものですが、「集団投資スキーム(ファンド)」という部分がいわゆるポンジスキームにあたります。
出典:警視庁「令和5年における生活経済事犯の検挙状況について」
ポンジスキームとは、配当として還元するという名目で投資家から資金を集めるものの、実際には自転車操業のようになっており、最終的には詐欺として資金をだまし取るというものです。
たとえば以下のようなケースがあります。
とある会社が利回り15%といったような高配当の金融商品をちらつかせ、投資家から資金を集めます。会社は運用をしているふりをして、しばらく15%分の配当金を支払い。投資家はしばらく配当金が手元に入ってくるので、その会社を信用し、新たに知り合いなどを紹介します。
芋ずる式に投資家が増えた所で突然、会社がなくなってしまい、配当金も払われず、投資した資金も返ってこないという事態に。
しばらく配当金が払われるので、投資者としてはまさか自分が騙されているなんてつゆにも思わないでしょう。すぐに詐欺であることが発覚するのではなく、しばらく期間がたってから発覚することもポンジスキームの特徴です。
また、最初は少ない金額で信用させ、徐々に出資する金額を増やしていくという手口を取ることもあるようです。
過去のポンジスキーム事件
ここで、ポンジスキームの事例をご紹介したいと思います。
記憶に新しいのは、TKO木本さんの事件。
どこまで悪質性があったのかは計り知れませんが、木本さんがトレーダーの佐藤さん(仮名)に資金を預け、運用を依頼。佐藤さんに預けた資産の運用成績が良かったこともあり、仲間も巻き込み数億円ほどのお金で運用を依頼していたところ、突然、佐藤さんと連絡が取れなくなってしまったというもの。
佐藤さんは、最初は普通に運用していたようですが、途中で損を出してしまい、木本さん以外の人から投資された資金を使って木本さんが引き出すお金を捻出していたそうです。
FXのポンジスキームにあった木本さんですが、FXだけにとどまらず、後に不動産関連の投資話でもポンジスキームにあってしまったそうです。
このように、ポンジスキームは金融商品や不動産、事業の出資金などさまざまな場面で使われています。
詐欺に遭わないために確認すること3選
では、どのようにすればポンジスキーム詐欺に遭わずにすむのでしょうか?以下にまとめてみました。
【高利回りの商品はないと心得る】
その投資先が市場に出回る商品よりもあきらかに高い場合、疑いを持ったほうがよいです。
もし利回りが高い商品への投資話があったとしたら、その商品はとてもリスクが高いか、詐欺的なものです。高い利回りに飛びつかず、冷静に考えるようにしましょう。
【信用のある会社で取引を行う】
基本的に、金融商品を取り扱う業者(証券会社や銀行など)は、金融商品取引業者として金融庁に届け出をしています。(登録を受けている業者一覧はこちら。)
まれに適格機関投資家(投資のプロ)が集団投資スキームを行うこともありますが、適格機関投資家も金融庁に届け出されています。(登録を受けている者の一覧はこちら。)
要は、国内で何かしらお金に関わる仕事をしようとすると登録が必要です。
不動産の売買、交換、代理、媒介に関しても、国土交通大臣又は都道府県知事の免許が必要です。
サブリース契約などは宅建業免許なしでできたりもするのですが、免許を持っている先で相談をしたほうが安心できるでしょう。
【金融リテラシーを高める】
詐欺に遭わないためには知識を深めることが一番です。
ニュースでも新聞でもインターネットでも良いので、日ごろから経済的な話に触れておくことで、いざという時に異変に気付くなど役に立つかもしれません。
まとめ
今回はポンジスキームを掘り下げてみましたが、過去に投資詐欺に遭った人の話を聞く機会がありました。海外に投資してしまって、お金が返ってこないというやつです。新聞の広告に募集が載っていたそうです。
新聞の広告に記載があったり、信頼していた知人から勧誘を受けたりとどこにそういった話が落ちているかわからないものですよね。
記事を書いていて、私自身もそのような詐欺に遭わないように気をつけないといけないなと改めて思いました。
皆様もこれを機会に十分お気をつけください。