呪術廻戦:五条悟の祖先とされている菅原道真について解説します!

思ったこと、日常

呪術廻戦は日本の呪術師をモチーフにした世界的大人気アニメですが、その中でも大人気な五条先生こと五条悟と関係のある呪術師がいるのはご存知ですか?

実は学問の神様で有名なあの菅原道真が五条悟の祖先と設定されているのです。

日本の呪術師は主に、人々の恐れや怒り、妬み憎しみなどの負の感情を払うため、また、国を守る為に活躍しました。菅原道真も優れた呪術者として有名でした。

この記事は、五条悟の祖先として設定されている菅原道真について解説しています。

ぜひ、最後までお読みください。

呪術廻戦:五条悟の祖先菅とされる原道真とは

画像

呪術廻戦の中で菅原道真は、五条悟の祖先とされており、日本では、「日本三大怨霊」と語り継がれています。

怨霊とは、恨みから災いを起こす存在のことですが、菅原道真はもともととても優秀で評判もよく、能力の高い人物だったそうです。上流階級出身ではない菅原公でしたが、若くして出世をしたり、呪術師としても優秀でした。55歳で現代でいうところの内閣総理大臣補佐官にあたる右大臣にまで上り詰めます。

ではなぜそれほどまで優秀で順風満帆であった菅原道真が恐ろしい怨霊と化したのでしょうか。

五条悟の祖先とされる菅原道真が怨霊になった理由

画像

前章でも説明した通り、能力が高く優秀であった菅原道真は、税制改革を行ったり、遣唐使の廃止、荘園を整理したりと、様々な改革を行い天皇からの信頼も厚く若くして出世します。庶民からは支持されていた菅原道真ですが、若くして出世したことが仇となり、貴族から妬みの対象となります。

このあたりはいつの時代も同じですね。現代であっても、「出る杭は打たれる。」といった諺もあるように、優秀であればあるほど、人々の妬みや反感をかう事も増え妬みの対象となるのでしょう。菅原道真は傲慢な所もあったという逸話もあるので、本人にも悪い部分はあったのかもしれません。

いずれにせよ当時の菅原道真の出世を疎ましく思った藤原時平の策謀により、菅原道真は天皇からの信頼を失い、九州にある大宰府へ左遷されることになります。左遷の際、菅原道真の子供は流罪になり、妻とも離れなければなりませんでした。また、左遷先への移動費用は自費。左遷後はお給料や付き添いの者もなく、今までの経験を活かすような仕事もできず衣食住にも困るほどだったそうです。

それでも日々、国の平安を願っていた菅原道真でしたが、左遷されてから約2年でこの生涯を終えました。

よほど無念さと恨みが募ったのでしょう。菅原道真は、死後、怨霊になったとされています。

事実、菅原道真の死後、左遷するきっかけを作った藤原時平は39歳で突然、亡くなります。また、落雷や病によって、天皇や複数の貴族など道真公の左遷に関わった人物が次々と亡くなったのです。貴族たちもこのような出来事に恐れを抱き、原因は菅原道真の祟りによるものと思うようになります。

これが菅原道真が日本三大怨霊として恐れられる所以です。

菅原道真が神として祀られた理由

画像

菅原道真を恐れた貴族たちは、亡くなった後の菅原道真に現役時よりも高い位を与え、怒りを鎮めようとします。菅原道真に高い位を与えたものの、災いは収まりませんでした。そこで、菅原道真を神として祀ることを考えたのです。今でも京都にある「北野天満宮」は菅原道真公を御祭神とする全国約1万2000社の天満宮・天神社の総本社です。現在では、菅原公の家系が学者の家系であったことや、若くして出世をするほど優秀であったことなどから「学問の神様」として親しまれています。

神として祀られるようになった菅原公の魂は時とともに鎮まり、災いも無くなっていたそうです。

呪術廻戦と日本の文化:共感力と陰陽師の関係

画像

西洋の文化では、菅原道真のように悪霊を祀ったり信仰するなんてとんでもない!悪霊は悪霊だ!といった話をよく耳にします。海外の人からすると、日本はかなり特殊な考え方を持った国なのかもしれません。

菅原道真以外にも、七福神の一人でもある大黒様にも逸話があります。現在は食物や財の豊かさをもたらす神として祀られている大黒様ですが、日本に伝来した際にはとても怖い顔をしていたそうです。

怖い顔をしていた大黒様ですが、日本に伝来後、福徳神として祀られるうちにニコニコとした現在の顔になったとされています。

悪霊や悪人と呼ばれる人にも何か事情があってそうなっているのかもしれません。見る角度によって、悪にも善にもなる。そんな感じなのでしょうか。相手の立場や状況から、なぜそのような行動を取るのかということを推測し、共感し尊重することでお互いの負の感情が払われる。ということはあるのかもしれません。

お互いがお互いのことを尊重し、共感することができれば世の中の様々な争いも減っていくのかもしれません。