インターネットネットやSNSで日本の状況を調べていると、「日本 ヤバイ」「日本 オワコン」といったような言葉が目に入ります。
はたして本当に日本は「ヤバ」くて「オワコン」なのでしょうか?
「いやいやまったくもってそんなことはないはずだ!!」
「日本はまだまだポテンシャルがあるんだ!!」
「これからいろいろなビジネスが発展していくんだ!!」
と期待したいものです。
今回はそんな日本の未来を祈願して、独断と偏見でこれから日本で発展しそうなビジネスについて解説しています。
起業や新しいビジネスを検討されている人、投資をされている人には参考になるかもしれません。
ぜひ、最後までお読みください。
ちなみに昨今、日本は世界中から注目を集めているという話もあります。
高齢化社会に対応したビジネス5選
「高齢化社会」という言葉は昨今では耳が痛いほど聞きなれた言葉になりましたが、日本の高齢者人口の割合は相変わらず伸びています。総務省統計局「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」によると、人口10万以上の200の国及び地域中で日本の高齢者人口の割合は2022年の時点でぶっちぎりの1位です。また、2040年には、総人口に占める65歳以上の高齢者人口の割合は35.3%にも及ぶと試算されています。言い換えると、2040年には日本のビジネス市場の3分の1以上が高齢者となるわけです。ビジネスとして考えるとかなりビッグな市場です。
では、高齢者を対象としたビジネスにはどのようなものがあるのでしょうか。
以下にまとめてみました。
スマートホーム・IoTソリューション
高齢者の安全や快適さを確保するために、IoT技術(周囲のものをインターネットに接続する技術)を活用したスマートホームや製品サービスが注目されています。
例えば、
・自動セキュリティ
・自動照明
・自動カーテン
・自動空調管理
・遠隔での健康モニタリング
など、家の中で高齢者が安心して生活できる環境を提供する技術の需要が高まると考えられます。
デジタルヘルスケア
デジタルヘルスケアとは医療や健康管理の分野にデジタル技術を活用することです。
経済産業省「第1回新事業創出WG事務局説明資料(今後の政策の方向性について)」によると、ヘルスケア産業市場規模は2017年度調査時で2025年には約33兆円になると推計されています。
さまざまな疫病が流行する中、遠隔医療、オンライン診療、健康管理アプリなど、デジタル技術を活用したヘルスケアサービスは高齢者にとって重要です。特に、慢性疾患の管理やリハビリテーション、メンタルヘルスのサポートなどが今後さらに発展するでしょう。
訪問理美容・介護美容
訪問理美容・介護美容とは、主にご自宅や介護施設に訪問し、高齢者や障がいのある方へヘアカットやマッサージなどの美容を提供するサービスです。近年、注目を集めており株式会社リクルート「訪問理美容サービスに関する利用実態調査2023」によると、直近1年以内の訪問理美容サービス利用率が28.0%上昇しているとのこと。また、その満足度も高いようで、利用者家族の47.1%が介護状態の改善を実感されているそうです。
高齢者の増加とともに当該サービスの市場規模は更に発展していくと予想されます。
介護ロボット・アシストデバイス
高齢者の増加とともに介護人材の不足が問題視されています。厚生労働省「介護人材確保に向けた取組」によると、
「2026年度には約240万人(+約25万人(6.3万人/年))、2040年度には約272万人(+約57万人(3.2万人/年))※()内は2022年度(215万人)比」
の介護職員の確保が必要とされています。
2022年時点から比べ2040年には約57万人の介護職員を増やす必要があるものの、少子化などの影響もありなかなか難しい状況です。そんな中、介護労働力不足を補うために介護ロボットや高齢者を支援するアシストデバイスの開発が進んでいます。厚生労働省も補助金などを活用し、介護ロボットの開発や普及を後押ししています。
自立歩行を助けるロボットや、排せつ支援、見守りセンサーなど日常生活をサポートするロボットアシスタントなどが広がるでしょう。
シェアリングエコノミーの活用
シェアリングエコノミーとはインターネットを使い個人間で、モノや場所、スキル、時間などの資産をシェアすることです。例えばシェアハウスや共同生活施設、シェアワーキングなど、シェアリングエコノミーを利用した高齢者向けの住環境も発展が見込まれます。
厚生労働省「図表1-1-14未婚率の将来推計(高齢者)」によると、2040年には高齢者の未婚率が男性で14.9%、女性で9.9%に増える見込みです。2020年頃と比べると約2倍。
シェアハウスや共同生活施設で高齢者が他の人達と交流しながら暮らすことで、孤独感の軽減や生活の質の向上が期待されます。
また、高齢化社会においては高齢者の健康寿命も年々伸びています。
内閣府「第1章 高齢化の状況(第2節 2)」によると令和元年時点での男性の健康寿命は72.68歳。女性の健康寿命は75.38歳でした。
出典:内閣府「第1章 高齢化の状況(第2節 2)」
また、内閣府「第1章 高齢化の状況(第3節 1-2)」によると、日本の高齢者は世界的に見ても労働意欲が高く、60歳以上の方の約4割が仕事を続けたいと思っています。理由としては収入を得るためであったり、老化を防ぐためといった理由などがありさまざまですが、高齢者であっても働きたいという人は一定割合いるのです。
今後、高齢者を活用したシェアワーキングなども、需要の拡大が見込めます。
私が気になる高齢者向けビジネス
個人的には上記のサービスの中で、「シェアリングエコノミーの活用」が気になります。
気になるというより、自分の老後は子供に頼らずに暮らしたいと思っているので、ある程度安心して暮らしていけるような仕組みがあるとありがたいなぁ。と。
世の中には老人ホームもありますが、施設内での高齢者同士のいざこざが凄いなんて話も聞くので、ある程度いろいろな年代の人がいるような環境で、ある程度人が多いほうが良いのかもしれません。
例えばディズニーぐらいの規模で、若者も訪れることにメリットがあるような施設があったりしたら面白いかもしれません。
はい。そんなお金、どこにあるんですか?問題があるので、空想です。
いずれにせよ高齢化社会に対応したビジネスは将来的に発展が見込めるでしょう。
インバウンド観光関連ビジネス5選
ここ最近、連日のようにテレビなどのメディアでインバウンドに関する情報が入ってきますよね。
2024年6月には訪日外国人旅行者が単月で過去最高となるなど、街を歩いていても外国人が歩いているのが普通の光景になりました。
すでに盛り上がりを見せている市場ですが、政府は2030年までに訪日外国人旅行者を6,000万人まで増加させる目標を掲げています。2023年の訪日外国人数はJNTO「訪日外客数(2023 年 12 月および年間推計値)」によると約2,500万人なので、あと数年で2.4倍程度増える見込みです。
これまた今後、日本で伸びそうなインバウンドビジネスをまとめてみました。
地域特化型の観光体験
大都市圏だけでなく、地方の魅力を発信する観光体験が注目されています。
観光庁「宿泊旅行統計調査(2023年・年間値(速報値))」を見ると、首都圏だけでなく、地方にも外国人が多く宿泊していることがわかります。
特に石川県、高知県、香川県では前年比が1000%超えです。
出典:観光庁「宿泊旅行統計調査(2023年・年間値(速報値))」(①都道府県別外国人延べ宿泊者数(2023年1月~12月(速報値) )と2019年比及び前年比)
これらの状況からも、今後、伝統文化や自然を生かしたアクティビティ、地元の食材を使った料理体験、農村体験など、地域に根ざしたオリジナルなツアーや体験プログラムが人気を集めるでしょう。
高付加価値なラグジュアリーツーリズム
観光庁「【インバウンド消費動向調査】 観 光 庁 2024年7-9月期の調査結果(1次速報)の概要」によると、2019年、2023年と比較して訪日外国人旅行消費額の全ての分野で伸びが見られます。
出典:【インバウンド消費動向調査】 観 光 庁 2024年7-9月期の調査結果(1次速報)の概要
円安の影響もあるかもしれませんが、訪日外国人が日本で使うお金の額が増加していることには間違いありません。2024年7-9月期、訪日外国人一人あたりの旅行支出も223,195円と2019年同期比+37%。前年同期比6.7%上昇しています。
また、観光庁「訪日旅行での高付加価値旅行者の誘致促進」は
「我が国においては、いわゆる富裕層ともいうべき高付加価値旅行者は、訪日旅行者全体の約1%(約32万人)に過ぎないが、消費額は約14.0%(約6,700億円)を占めている。」
「しかし、大都市圏への訪問が多数を占め、地方を訪れる旅行者は極めて少ない。
今後のインバウンドの回復・再拡大を目指すためには、多様な客層を獲得する観点からも、今まで取り込めていない、高付加価値旅行者への働きかけを強め、消費額増加への取組強化、地方への誘客促進を重視していくことが必要である。」
と述べており、今後、都市だけでなく地方でも高付加価値なラグジュアリーツーリズムが増加すると見込まれます。日本全土でプライベートガイド付きのツアー、限定的な宿泊施設、特別な文化体験など、プレミアムな旅行体験を提供するビジネスが発展するでしょう。
マイス(MICE)関連サービス
MICEとは企業の会議(Meeting)、報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字をとった造語のことです。ビジネスや学術的集まりのことを指し、開催地域周辺での経済効果が期待されています。
一般的にMICEに関する経済効果はレジャー関連よりも高い経済的効果を生み出すとされています。
出典:観光庁「MICEとは」
また、オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッドイベントの需要も高まっており、これに対応するインフラやサービスの提供が求められています。
バリアフリーツーリズム
現在、高齢者や障がいのある方の割合は3割を超えており、バリアフリーツーリズムが注目されています。観光庁も「心のバリアフリー認定制度」を設けたりとバリアフリーツーリズムの後押に積極的です。
誰もが安心して旅行を楽しめるよう、交通機関や観光施設のバリアフリー対応を進めるとともに、関連するツアーやサポートサービスの提供が重要です。
パーソナライズドツーリズム
旅行者の個別のニーズや趣味に応じたパーソナライズドツーリズムが人気を集めています。趣味や関心に応じたオーダーメイドのツアー、特定のテーマ(アニメ、歴史、アートなど)に特化した旅行プランなどが発展するでしょう。
これらの分野は、観光業の再活性化に向けた新たなビジネスチャンスを提供するとともに、日本の多様な魅力をさらに世界に広めることに貢献するでしょう。
私が気になるインバウンドビジネス
個人的には「地域特化型の観光体験」が気になります。
最近、日本の地方都市に行っても外国人の姿を見ることがあり、少し驚いています。
2018年頃もインバウンドが盛り上がっていましたが、地方都市で外国人を見るのは稀でした。
今はまだそこまで多くはないですが、今後、大都市以外の都市にも大勢の外国人が旅行をしにやってくるのではないか。と思っています。
また、東京などの大都市は旅行代が高くなっていて、今後、日本人旅行者も地方都市に旅行に行くことが増えるのではないかとも思っています。
新鮮な食材で作った素材で作る美味しい郷土料理やその土地独自の風習や文化は、日本人でも魅力的に感じますし、今後も残り続けてほしいものです。
インバウンド観光の再活性化もまた、魅力的な市場です。
健康とウェルネス関連ビジネス5選
世界的にも高齢化が急速に進む中、日本政府は2035年までに日本が健康先進国になることを目標としています。厚生労働省「保険医療2035」によると、日本が世界の保険医療を牽引するための様々な取り組みを計画中のようで、保険医療だけでなく社会環境も大きく変わっていくのではないかと思っています。(保険医療2045提言書概要はコチラ。)
個人レベルでも、生活習慣の改善や予防医療など健康やウェルネス(より良く生きようとする生活態度)に注目している人が増えており、市場は拡大傾向です。
今後、日本で健康とウェルネス関連ビジネスで発展が見込めそうなにはどのようなものがあるかをまとめてみました。
メンタルヘルスサポート
メンタルヘルスへの関心が高まる中、オンラインカウンセリングや瞑想アプリ、ストレス管理プログラムなど、メンタルヘルスケアに特化したビジネスが成長するでしょう。また、企業向けのメンタルヘルス支援プログラムや、職場のウェルビーイングを促進するサービスも需要が増加しています。
ウェルネスツーリズム
心身の健康をテーマにしたウェルネスツーリズムが、特にコロナ後のトレンドとして注目されています。温泉地でのリラクゼーション、ヨガリトリート、自然環境を活かした健康プログラムなど、リラクゼーションや健康を重視した旅行が人気です。また、地域の自然や文化を体験しながら健康を促進するツアーも発展が期待されます。
パーソナライズド栄養サービス
個々の体質や健康状態に応じたパーソナライズド栄養サービスが増加しています。DNA解析や血液検査を基にした栄養指導、個別の健康目標に合わせた食事プランの提供、サプリメントのカスタマイズなど、個人のニーズに対応したサービスが注目されるでしょう。
睡眠改善サービス
質の高い睡眠を求める消費者のニーズに応えるため、睡眠改善をサポートするビジネスが拡大しています。スマートマットレス、睡眠トラッキングアプリ、リラクゼーション音楽、アロマテラピー、さらには睡眠専門クリニックなどが成長分野として注目されています。
サステナブル・ヘルスケア
環境に配慮したヘルスケア商品やサービスも増加しています。オーガニック食品やナチュラルコスメ、エコフレンドリーな健康グッズなど、環境への影響を抑えた製品や、持続可能なライフスタイルをサポートするサービスが注目されています。
私が気になる健康とウェルネス関連ビジネス
個人的には「サステナブル・ヘルスケア」が気になります。
オーガニック製品ってやっぱり体に良い気がするので、もっと一般的になるといいなぁと思っています。また、オーガニック関連製品(オーガニックコスメ)などは比較的若い人にも需要があり、さまざまな世代の人を対象にできることも魅力です。
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健康とウェルネス関連ビジネスもとても魅力的な市場です。
まとめ
つらつらと今後発展しそうなビジネスについて書いてきましたが、意外にも日本にはまだまだ発展しそうなビジネスチャンスが転がっています。
やはりインバンドと高齢化がキーになってくるのではないでしょうか?
もし、これから新しくビジネスを始めようと思われる方はぜひ、参考にしてみてくださいね。
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