みなさまこんにちは。
突然ですが、「国際バカロレア」ってご存知ですか?
私もあまり詳しくは知らなかったのですが、以前、インターナショナルスクールやボーディングスクール、海外の大学への留学の話を聞いたことがあり、そこから派生して、この言葉を知りました。
久々にこの言葉を思い出し、インターネットで色々と調べていたのですが、国際バカロレアの教育は日本の従来型の教育とは大きく異なります。
この記事では、国際バカロレア(以下IB)とは何なのか、どういった教育をしているのかついて解説しています。
ぜひ、最後までお読みください。
国際バカロレア(IB)とは?
国際バカロレアとは文部科省のHPで、以下のように説明されています。
上記を私なりにかみ砕いて説明すると、IBとは変化の激しい時代を乗り越えることのできるグローバル人材を育てるための教育プログラムです。おそらくこの理解でほぼあっていると思います。
もともとIBは、親の仕事の都合で各国を転々とする子供達のためにスイスのジュネーブで非営利組織・国際バカロレア機構(IBO)によって作られた教育プログラムです。IBができたことで子供達は、どこの国にいても世界共通の教育と、国際的な大学入学資格が得られるようになりました。
どの大学に行くのかにもよりますが、大学によってはIBで取った科目とスコアによって大学の単位とすることができたり、学科試験が免除されたりということもあるようです。
IBは1986年にスイスで作られましたが、日本でも1979年から日本でも受け入れられるようになります。文部科学省(IB教育推進コンソーシアム)によると、2024年3月31日時点で241校が日本でIB認定校として認められています。政府も国際バカロレア認定校を増やしていくと宣言していることもあり、これからもどんどんIB認定校が増えていくことでしょう。
国際バカロレア資格を取得する方法
IBの教育課程は年齢によって以下のように分かれています。
日本の幼稚園・小学校、中学校、高校のようなイメージでしょうか。
IB資格を得るには、国際バカロレア認定校に通い、DP(Diproma Programme)にて所定の成績を収める必要があります。
DPでは「コア」と呼ばれる3科目(Theory of Knowledge(TOK、知識の理論)、Extended Essay(EE,課題論文)、Creativity, Activity & Service(CAS、創造性・活動・奉仕))が必須科目とされています。
また、それとは別に自ら学習する科目を6科目選択し、そのうち、3~4科目を上級レベル(Higher Level)、その他を標準レベルSL(Standerd Level)として学びます。IB資格を取得するには、必須科目と選択科目を全て履修するのに加え、外部評価および内部評価で一定の評価を得る必要があります。(試験は、一部の科目は日本語も認められているものの、原則として、英語、フランス語又はスペイン語で行う必要があります。)
必須科目の3科目については以下のように定義されています。
必須科目の中には異文化の理解や奉仕活動といった内容のカリキュラムが含まれていたり、選択科目を自ら選択して学習を行うという点でも今の日本の教育とは随分異なります。どちらかというと大学のカリキュラムに近い印象です。
カリキュラムを見ていると、私自身が通ってみたくなるようなワクワクするようなものもあり、若いうちから異文化に触れあうことができる環境も魅力的です。
まとめ
IBについて調べていると、カリキュラムも面白そうだし、IB資格を持っていると大学受験で有利になることもあるようで、魅力的だなあと感じました。
ただし、IB資格を取得するのはかなり大変なようです。
そもそも、IB認定校に受験をしなければならず、試験問題も「基礎学力+思考力+論理的に説明する力」などが必要な感じでした。また、受験に合格してからもカリキュラムをこなすのに日本の進学校並み、もしくはそれ以上に時間が取られて大変なようです。
DP資格を取得するにもベースがある程度ないと難しいようで、基礎的な勉強ができるぐらいには勉強が好きでないとIBに行ったとしても苦痛を感じてしまうかもしれません。
また、公立の認定校もあるようですが、私立やインターナショナルスクールの認定校となると授業料も150万円~250万円程度かかる場合が多いようです。
IBに興味のある方はこれを機会にいろいろと調べてみてはいかがでしょうか。