人食いバクテリアによる感染が増えすぎ!?その原因と対策について解説

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先ほど、TVをつけていたら、人食いバクテリア(「劇症型溶血性レンサ球菌(溶連菌)感染症( STSS))に感染した人が1000人を超えたとのニュースが飛び込んできました。

6月の時点で昨年1年間で報告された人数を超えてしまったようで、急激なペースで感染が広がっているのだとか。

確かに最近、ニュースでよく流れていますよね。

私自身、あまり気にしていなかったのですが、なんだか気になったので、自分なりに調べて記事にしてみたので、ぜひ、最後までお読みください。

人食いバクテリアって何?

そもそも、人食いバクテリアって何をさすのでしょうか?

人食いバクテリアの正式名称は、劇症型溶血性レンサ球菌(溶連菌)感染症です。
溶連菌感染症の酷い版と言ったほうが馴染みがあるかもしれません。

溶連菌というと子供の病気というイメージがあったのですが、大人もかかります。
かかると熱が出たり、喉が非常に痛くなったりと私も大人になってから何度もかかったことがあり、辛い思いをしたものです。

このように、溶連菌感染症自体はそれほど珍しい病気ではないのですが、今回話題になっているのは、劇症型溶結性レンサ球菌(以下、劇症型溶連菌)、通称、人食いバクテリアです。

劇症型溶連菌は、溶連菌の毒性が強いバージョンで、肺血症などの重篤な症状から多臓器不全にまで陥る可能性があり、感染後の死亡率は約30%といわれています。
そんな劇症型溶連菌感染症にかかる人が年々増えているというのです。

厚労省による近年の日本国内での劇症型溶連菌の報告状況は以下のとおりです。

出典:厚労省「劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)」

図を見ると、明らかにハイスピードで劇症型溶連菌に感染する人が増えているのがわかります。ペースでいうと2024年に関しては、昨年2023年の約2倍のスピードです。

国立感染症研究所の「わが国における劇症型溶血性レンサ球菌感染症の疫学」によると、2012~2014年の3年間では712例が報告されたとなっています。平均すると1年間に約240例の報告があったことになり、今と比べるとかなり少ない感染者数の報告であることがわかります。

ではいったいなぜこれほどまでに劇症型溶連菌こと人食いバクテリアに感染する人が増えてしまったのでしょうか?

人食いバクテリアの原因

溶連菌にはα溶血とβ溶血からなる2種類がありますが、一般的にはβ溶血のA群溶血性連鎖球菌からなる溶連菌に感染することが多く、世の中で認知されている溶連菌の原因とされています。(劇症型溶連菌に関してはB群、C群、G群の溶血性連鎖球菌を原因とする報告もあります。)

どういった菌によって感染しているのかについてはある程度わかっているものの、なぜ溶連菌が急に劇症型溶連菌に変化してしまうのかについては、はっきりしたことはわかっていません。一般的には、劇症型溶連菌に感染した人は過剰に溶連菌に反応してしまう免疫を持っているといわれています。通常なら臓器や血液などの菌が侵入できないような領域まで溶連菌が入りこんでしまい、なんらかの反応が起こることにより劇症型溶連菌になってしまうようです。

感染経路に関しては、傷口から感染する接触感染と喉などの粘膜から感染する飛沫感染があるとされています。

劇症型溶連菌の症状?

一般的な溶連菌であれば、発熱のどの痛み関節痛などの症状ですが、劇症型溶連菌になると脈や呼吸が早くなったり吐き気や嘔吐手足の激しい痛みや腫れなどの症状も見られます。

そして、この病気の恐ろしい所は、急激に症状が進行し、体の一部が壊死したり、48時間以内に死にいたることもあるというところです。

劇症型溶連菌の予防方法

はっきりとしたメカニズムが解明されていないため、なかなか予防することが難しい病気ではありますが、いくつか予防方法について書いておきたいと思います。

■免疫力を高める。
■傷口はしっかりと消毒し、絆創膏や包帯などで傷口に菌が入らないようにする。
■手洗いうがいをしっかりする。
■湿度が高くならないようにする。
■マスクの着用。
■深い傷や感染症の恐れがある場合は病院にて処置してもらう。

上記の内容は、劇症型溶連菌に関係なく一般的にいわれていることではありますが、いざという時のためにも再度、頭の片隅に入れておくことで大事に至らずにすむかもしれません。

まとめ

今話題の劇症型溶連菌ですが、感染者数が爆発的に増えているとはいえ、感染している人はまだ、全人口からすると0.008%程度の割合ですので、そこまで恐れる必要はないのかもしれません。

知らぬまに溶連菌にかかってしまい、知らぬまに治ったという人も多いのではないでしょうか。

ただし、注意はしておいたほうが良いと思うので、私も手洗いうがいはしっかりと行うなど、できる範囲で対策をしたいと思っています。

皆様もあまりオーバーに恐れずに、しっかりと対策をして一緒にこの夏を乗り越えましょう!

参考:国立感染症研究所「A群溶血性レンサ球菌による劇症型溶血性レンサ球菌感染症の50歳未満を中心とした報告数の増加について(2023年12月17日現在)」

私も健康に気を使って色々とためしています。
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